デリカシー

今回奈保子プレミアムに収録していた未発表曲についてちょっと書いてみます。
僕が好きな奈保子さんの挑発的な曲のひとつにこの「デリカシー」も加わりました。
シングル「コントロール」と同じ時期に録音されたいたことがわかるサウンドであり、コントロールとよく似たシチュエーションであのエスカレーションから連想されるものであります。
　何故？この曲がお蔵入りになり最近まで出てこなかったのか経緯はわからないとＣＤのブックレットにも書いてありましたが、なんとなくインパクトの弱さを感じます。
ボーカル自体の出来はよいのですが、なんといっても「コントロール」の方がサビのインパクトや最後の声の伸びなどが奈保子さんらしい出来栄えのような気がします。
作曲は同じ八神純子さんですが彼女らしいメロディラインを奈保子さんが見事歌いきっているところに好感が持てます。
　そしてもうひとつ言えるのは「コントロール」は主人公が受け身、一方「デリカシー」は攻めなんです。
そこのところでやはり受け身の方がより女性らしさを演出出来ると考えたのかも？・・・・わかんないけど（笑）
このデリカシー、タイトルからピンとくるのですが、アルバム「サマー・デリカシー」に収録予定だったのでは？などと思いますがアルバム全体の雰囲気からすると少々違うようにもとれます。
・・・で、結局行く当てがなくなり・・・お蔵入り・・・だったんでしょう・・・たぶん・・

結局この「デリカシー」の雰囲気は次の「唇のプライバシー」で同じ世界を歌っています。
とにかくこの手の歌における奈保子さんの言葉の発音に潜む色気というものを大切に扱った曲はこの「デリカシー」から「唇のプライバシー」に流れて行ったようなイメージがあります。

久しぶりに「河合奈保子」の歌を聴いて、やはり聴き応えがある歌手であると再確認したのでありました。

河合奈保子 オリジナルアルバムBOX「NAOKO PREMIUM」(DVD付)

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)
• 発売日: 2007/12/19
• メディア: CD